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ケトコナゾールを含有するニゾラールクリームはニキビにも効果的なの?

脚にクリームを塗っている女性

ケトコナゾールを含有するニゾラクリームは、真菌が原因となる水虫や脂漏性皮膚炎などに効果を発揮しますが、ニキビは原因となる菌は真菌ではないため、ケトコナゾールが含まれるニゾラールクリームは使用しないのが一般的です。

ニキビの原因には、思春期のホルモンの変動や男性ホルモンの作用によって毛穴の奥の皮脂腺から皮膚の分泌が多くなる場合や、皮膚の新陳代謝が乱れて遊離脂肪酸の刺激によって、毛穴の出口に角化が起こって角質が厚くなり出口を塞いでしまうために出来てしまいます。さらに毛穴が詰まって皮脂が充満することでアクネ菌が繁殖しやすくなり、繁殖したアクネ菌によって炎症を起こして赤いニキビとなります。原因はいくつかあり、症状を悪化させることには精神的なストレスや睡眠不足、ニキビを触るなど、できてしまう原因や悪化させる状況は人によって異なり、いくつかの要因が絡み合っています。

ニキビの治療は、塗り薬と飲み薬を中心に、症状に合わせて併用することもあります。塗り薬はニゾラールクリームではなく、抗生物質の塗り薬であるアクアチムクリームや角質剥離薬などを使います。アクアチムクリームは抗生物質の塗り薬で、炎症を起こしているニキビに効果的でアクネ菌を殺菌する効果があります。アクアチムクリームの使用期間は2~4週間程度が目安で、抗菌薬なので長い期間使い続けることでアクネ菌など細菌が耐性を得て、薬が効かなくなる可能性もあるので、期間は限定して使用します。
抗生物質の塗り薬にはアクアチムクリームの他にも様々なタイプがあるので、症状に合うものを使って治療を行います。飲み薬は症状に合わせて塗り薬と併用して処方されることがあり、抗生物質の飲み薬や漢方薬、ビタミンBやビタミンCなどの飲み薬があります。炎症が強い場合には、抗生物質を内服し炎症を起こしているアクネ菌を殺菌します。

通常、顔にできるようなニキビは真菌が原因ではないため、ニゾラールクリームでは治療しないのですが、背中ニキビは他の部位のニキビと原因菌が異なるので真菌への治療薬が異なります。背中にできる場合、原因菌はマラセチア菌という真菌でカビの一種が考えられます。マラセチア菌は体に多く存在しており、脂を好む真菌で、マラセチア菌が毛根を保護して毛の伸長通路になっている毛包内で炎症を引き起こし、自然治癒することはないため治療が必要です。
マラセチア菌はカンジダと同様に常在菌のひとつで、カンジダのように普段は無害であっても皮脂や汗などの分泌が増えることで、それらを餌にして急激に増殖します。マラセチア菌は背中ニキビの原因菌ですが、ニゾラールクリームで治療が可能な脂漏性皮膚炎の原因菌ともなります。

ケトコナゾールが含有されているニゾラールクリームは、水虫だけではなく脂漏性皮膚炎なども治療できます。顔にできるニキビの原因のひとつはアクネ菌ですが、アクネ菌にはニゾラールクリームは使用しないものの、ニキビの種類によっては真菌薬で治療する可能性もあるので、自己判断せずに皮膚科など病院を受診して医師に判断してもうらことが良い選択となります。